津田大介著の
「動員の革命 - ソーシャルメディアは何を変えたのか」を読み終わる。
他のソーシャルメディアに関する書籍と異なる視点で書かれており新鮮だった。
対談を交えながら、ソーシャルメディアを議論していくところは面白い。
ジャーナリストのモーリー・ロバートソンとの対談は、ソーシャルメディアで世界は変わったかについて。
中国のネット市場については知らなかった。
中国の検閲は知っていたが、VPNを利用してグレートファイアウォールをすり抜けているユーザーは、中国で100万人ほどいるようで、年間5,000円でアメリカやスイスのVPN業者と契約すれば、そこを通して色々なサイトを閲覧利用できる。
中国の知識層も周知の事実で、中国はグローバルビジネスに組み込まれているから、それを閉じると本当にビジネスが成り立たないため当局も企業のために見て見ぬふりをしているとのこと。
他にも、イランの反政府運動、ジャスミン革命、エジプトの革命など、様々なところでソーシャルメディアは利用されながら広がってきているという歴史もある。
広告会社にいると、企業-企業、企業-生活者での視点でソーシャルメディアを見る癖がつくが、政治-生活者といったところでもソーシャルメディアは切っても切りはなせない使われ方がされたことを知った。
中央公論新社
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