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スマホのせいで車が売れない

若い人の車離れ。

東京にいるからか、身近で車に乗っている人が少ない。

 

なくても生活ができるほど交通機関が充実しているのもあるし、カーシェアのようなシェアリングエコノミー型サービスの増加も原因だろう。

複数の原因があるだろうが、大きな原因は「スマホ」にありそうだ。

 

破壊的イノベーションの代表例として、スマホはよくあげられる。

 

デジタルカメラが売れなくなったのも、スマホに搭載された高精度のカメラのせいだ。

地図が売れなくなったのも、携帯用音楽プレーヤーが売れなくなったのも、書籍が売れなくなったのも、スマホが影響している。

若者がガムを噛まなくなったのも、時間つぶしの代替としてスマホが原因だったという説もある。

キャリアのメールの利用者の減少、ポータルサイトの利用者減少などデジタル上のゲームの変化も起きた。

 

直接的にも間接的にも、スマホが生活を大きく変化させた。

 

スマホの普及率が高まる中、若い世代に車が売れないのは、やはり「スマホ」のせいだろう。

 

乱暴に言うと、若者にとって「車とはモテるための道具」だった。

 

自分のステータスを示すものでもあるし、好みの女性を口説くためのものでもある。

また、いろいろな所に連れて行くことで行動力を示すための道具でもあった。

 

でも、今は車がなくても、スマホがあればモテてしまう

こまめにスタンプやメッセージを送ったり、電話で遠隔に居ながら女を落とすことができるようになってしまった。

 

出会うのも、落とすのも、付き合った後それを維持するのも、スマホでできる。

数百万円する耐久消費財が、数万円のスマホに置き換わるなんて誰が想像したか。

 

そのため、最近多くの自動車メーカーは、車を売るために、カフェを開くようになった。

 

TOYOTA DRIVE TO GO

NISSAN CROSSING CAFE

Mercedes me Cafe/RESTAURANT

Audi Delight Cafe

HUMMER CAFE

INTERSECT BY LEXUS

 

CMを流しても見ていない世代に向けて、彼らが立ち寄りそうな場を作り、そこで車の世界観を体験させている。

 

ラグジュアリー感。

ワクワク感。

洗練されたスマートさなど。

 

「いつかはクラウン」という有名なコピーも、2年前雑誌で「いつかはアルファード」と紹介されていて、時代が変わったなと思った。

車でモテるという時代が、車で家族に貢献という時代に変わったことを意味している。

 

 

きっと数十年後、今度はスマホを破壊するデバイスやサービスが出てくるのだろう。

時代が進む速度が、本当に最近早く感じる。

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

三児のパパ

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