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プランナーは自分に似ているタイプを求める

新卒採用や新入社員研修などに参加する機会が増えた。

 

プランナーって職種ほど、「職種の規定」がしづらいものはない。

普通のキャンペーンプランニングだけじゃなくて、事業戦略から、新規ブランド開発、効果測定や、データ設計など、広告会社のプランナーの仕事は幅広い。

 

キャンペーンひとつとっても、戦略だけじゃないし、戦術面も、メディアやアクティベーション、オウンドにソーシャルまで設計を行う。

 

同じプランナーでも、SDGsのことや医薬品を専門にやっている人もいれば、eSportsやアイドルなど、コンテンツ開発をしている人もいる。

会社と会社を繋げるコンサルティング領域をやる人もいれば、横浜に実物大ガンダムの建設の企画を考える人もいる。

 

多くのプランナーが「自分、何でも屋です」というけど、ほんと何でも屋だ。

 

共通しているのは、人一倍頭を使い、考え、それを整理し、アイデアを出し、誰もがわかる言語に変換し、資料に落とし込む。

開発した企画が伝わるように、担当者のビジネス偏差値に合わせて翻訳し、時に演じながらプレゼンする。

 

しかもその範囲が、昨今のマーケティング領域の拡大でより広がっている。

 

そういえば、最近、プランナーって「自分に似たプランナーを求めている」と感じたことがある。

 

新入社員のプランナー向けの研修があったのだが、そこで新入社員の課題を採点する機会があった。

 

〇〇がヒットした理由を応えよ。

とか

□□の売り上げを向上させるためにはどうすればよいか。

 

みたいな、普段プランナーが解いている基礎課題が出される。

 

プランナーの適性をみるもので、新入社員でも差がでるものだ。

おお!すごいな!と、舌を巻くようなロジックを構築するものもいれば、5分くらいでささっと解いただろ、というものもいて、その差がはっきりみてとれる。

 

そこで、一緒に採点をしたプランナーと採点基準が大きくずれていることに気づいた。

 

自分が高得点を付けたタイプは、とにかく枚数多めの、四方八方からの視点でその課題を解こうともがいているタイプの答案だ。

もう一人のプランナーが高得点を付けたタイプは、コンパクトに、はっきりとわかりやすい言葉で解かれているタイプの答案だ。

 

得点の理由をすり合わせたときに気づいたのだが、自分のプランニングスタイルがそのまま得点に表れていたということ。

 

自分は、思考量を重視するタイプだと。

新入社員なんだし、きれいな解答を求めていないのは前提だけど、別に年次があがろうとも、一つの解答を導くまでに、考えうる全てのアプローチを棚卸して、その中で最適なロジックになるようにつむいでいく。

 

もがいてもがいて、難産の末ひねり出す感覚。

普段からそのスタイルで、余力なし、全力で解く、という感覚をもっているので、新入社員の解答にもそれを求める。

 

手書きでもいいし、答えが最後までパキっとでていないくていい。

だから、パキっとコンパクトにまとめられた解答は全部点数が低い。

新入社員なのに、何を手を抜いて要領こいてんだと。

 

で、もう一人のプランナーは真逆だった。

わかりやすく、コンパクトにまとめられ、さらにシャープな言葉でそれを伝達できているものを新入社員に求めている。

よく聞くと、普段のプランニングでも、アウトプットを非常に重視し、誰もがわかる言葉に変換できているか、出目がイメージできる企画に仕上がっているかを重視している。

思考量よりも、アウトプット重視型だった。

 

これ、どちらも正解不正解はない。

普段から自分のプランニングスタイルで重視しているポイントが異なるだけ。

 

ただ、自分のもう一人のプランナーが真逆すぎて「僕ら相性が悪いですね笑」と言ったくらい。

 

振り返れば、自分が普段トレーナーとして下の子を育成するときも、だいたい同じように、思考量を重視した指導をしていることに気づいた。

あぁ、自分に似たタイプを作ろうと無意識にしてたんだなと。

 

一人一人の特性を伸ばすのも大事だけど、ある程度型がないと特性すらつくられないので、その型として、自分の思考を注入してた。

色々なタイプのプランナーがいるし、正解なんてないのだから、色々なタイプの思考を受け入れないとなと、反省した機会でもあった。

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
BI・デジタル・ストプラ

 

三児のパパ

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