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どれだけどしゃぶりの雨が降っても、求められるまで傘を差しださない

昔からわりとよくあるけど、対処が難しい話。

クライアントをご支援する際に、この選択をしたら失敗するけど、その軌道修正が自分の力では全くきかないということが度々ある。

 

クライアントと代理店の関係性がきちんとできていれば、うまくそのあたりを腹割って話し合うけど、そうでないときや、パワーバランスが著しくおかしい場合、それを正した発言ができない。

 

普通は、「本当にその選択したらうまくいかないです。他の案件で同じようなことがあって…。」と、様々な経験や他業種での先行事例から、どこでつまづくか議題にあげられる。

 

ときには、クライアントとファイトしてでも、案件成功のために指摘することも少なくない。

 

でも、ワンマン企業や、クライアント側の強い仮説があるとき、クライアント上層部による有無を言わさず現場に落ちる指令などで、「失敗は見えているが進まざるを得ない道」がたまに存在する。

 

ワンマン企業では、危うい選択をする際にこれまで何度も指摘をしてきたが、聞く耳持たず、結局遂行ということがあり、こちらもメンバーもお手上げで静観ということがあった。

結局そのクライアントは、何度指摘しても、聞く耳を持たないことを繰り返しているので、いつか気づくまで泳がせようとなった。

結局、予算をどんどん消化して、手遅れになってからヘルプの連絡がくるのだが・・。

 

また、クライアント側で強い仮説を持っている時も、前者と同じく聞く耳を持たないときも結構辛い。

軌道修正した方が、ビジネス上得があっても、「いうことを聞かない代理店」という立ち位置に見られ、結局、他の代理店に話が流れるだけになる。

昨年はそんなこんなもあって競合案件になって、正論を通すことではなく、我々はサービス業なのだと割り切るべきだったのか悩んだ時期もあった。

クライアント上層部からのトップダウン案件はクライアントの現場は盲目的になりがちで、一緒に泥水すするパートナーを求めていたりする

同じ気持ちで戦ってくれる代理店が近くに配置され、関係者みんなが失敗の道へと一緒に進むことになる。

やっぱり、「聞く耳を持たない」というのが一番大きいのだな。

 

普通のコミュニケーションプランニング案件だとそういうことは少ないけど、昨今のDX案件に多いかもしれない。

見えない道、正解のない世界を進む中で、誰かがリードしづらいのがあるのだろう。

そういう担当者には、失敗して気づくまで静観せざるを得ないことがある。

 

正論を振りかざすことが出来る相手と、出来ない相手がいる。その関係構築ができていないのは代理店が悪いんだけど。

 

どれだけどしゃぶりの雨が降っても、求められるまで傘を差しださないことが年に数件発生するのだが、いまだに明確な答えがない

一個人が嫌われることは別に怖くないけど、案件ごと代理店が外されることが一番怖い。(本音)

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

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