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5200万回再生を超えるDA PUMPの新曲U.S.A.大ヒットの理由

最近WEBでもテレビでも度々取り上げられるDA PUMPの新曲U.S.A.

以前、YouTubeで話題になっていたので何度か聴いていたけど、ここまで急上昇するとは。

Twitterでも一日2000-3000件ほどつぶやかれており、拡散が止まらない。

何故、ここまでヒットしたのか。

 

ダサかっこよくて、ダサうまい

いろいろWEBでも「ダサかっこいい」というキーワードと共に流れてきているが、確かに最初に聴いた時思ったのが「ダッサ!、、何この曲、やばいな」という印象だった。

でも、三代目 J Soul Brothersがダンサーへの関心を広げたためか、キレのあるダンスがイントロの部分から気になり「なんかわからんけどカッコいいわ、、」と思えてしまう。

あと、やっぱりISSAが歌うますぎ気持ちがいい声のトーン。

日本人は反対語のかけあわせワードが好きで印象に残りやすい。
ブサかわいいとか、こってりなのにあっさり、熱くて冷たいなど。

本格的なのに、あえて突っ込みどころのある隙を残すのは今どきのネット文脈に相性がいい。

 

歌詞も曲もシンプルで子どもでも口ずさめる

これ、自分の身近にいる幼稚園の子どもが口ずさんで踊っていたことで、「あ、ここまで広がってきたのか」と改めて認識。
PPAP、アナ雪、君の名は。など、大ヒットした楽曲も、自分の中では、身近な子どもが口にすることでなんとなく生活者への浸透度を測っているが、U.S.A.もそのラインを越えてきた感じがある。

シンプルって大事。
ついつい歌いたくなったり、みんなで歌える要素として簡単でなくてはならない。

w-inds.の記事「J-POPへの危機感があった」――アイドルから変化したw-inds.の転機でもシンプルの大切さについて言及。

アジア、世界を見据えるw-inds.だからこそ、一歩引いた目線でJ-POPが見える。「J-POPの枠」とは、具体的にはどんなものだろうか。橘はこう解説する。

「サウンド・メイキングですね。J-POPと海外の音楽では作り方が全く違うんです。海外では音数の少ない音楽が多い。J-POPは音数もコード進行も多すぎるんです。詰め込みすぎて、情報が多すぎるんです」。

アメリカを中心として、海外では楽曲の伴奏の音数も、使われるコードも減ってきている。どんどんシンプルになってきているという。それに対して、J-POPでは情報量が多い状態のまま。

「J-POPは何がメインディッシュかというと、基本的には歌詞だけなんですよね。でも、海外の楽曲を幅広く聴いていると、歌詞の場合もあれば、ヴォーカルの場合もあるし、ドラムのキックの場合もある。いろんなパターンがあるけれど、やっぱり音数は少なくて、アーティストとメインディッシュが目立つ作り方になっているんです」

売れる曲、頭に残る曲の法則は世界中同じで、シンプルであるべきということか。

 

カラオケで盛り上がる曲の不在

日本人はカラオケが好きだ。
学生もそうだが、社会人になっても、飲み会で歌うことがある。

その時にみんなで歌って踊れる曲は重宝される。
モー娘のLOVEマシーンや、AKBの恋するフォーチュンクッキー、ゴールデンボンバーの女々しくて、など。

その時、その時代にカラオケで盛り上がれる曲が必ずあったのだが、ここ最近カラオケで盛り上がれる曲がなかなかでてこなかったため、やっと来たかと幅広い年代からU.S.A.が聴かれるようになった。

サンシャイン池袋で行われた、DA PUMPの新曲イベントの動画も100万回を超えており、盛り上がり方や合いの手のかけ方も見ていて気持ちいい。

Instaによる「リア充」ブランディングから始まり、いまでは動画などで体験を自慢する「ウェーイ充」が広がっている傾向がある。
こんなに充実した体験をしている。
こんなにみんなとワイガヤしてウェーイしているということが、公開するモチベーションになる。

 

イベントを撮影&SNS投稿可にして生活者による拡散を援助

DA PUMPのイベントでは、基本撮影禁止だが、新曲U.S.A.のみ撮影可となり、多くの人が、その動画を投稿するようになり、SNS内で一気に広がった。

過去、Dragon Ashもライブで撮影可にしたことで、生活者が自発的にネットで情報を広げたことがあったが、ライブ映像は生活者に広げることをマストにした方がよいな。

最初はTwitterを中心にYouTubeのリンクが貼られて広がっていたが、徐々にテレビでも取り上げられ一気にキャズムを超えた。

最近では、DA PUMPのU.S.A.を米海兵隊が踊ったり、生活者がこの曲をいじりだしており、この調子でいけば来年初旬には1億回再生もいくのではないか。

 

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

三児のパパ

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