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ビジュアルディスカバリーが生む活字偏差値の二分化

あるライターの方と「今の生活者の活字離れ」について会話した。

 

今生活者に起きているのが、活字偏差値の二分化だ。

 

生活者がSNSで、テキストよりも画像や動画を中心に投稿することや、閲覧者が画像/動画、類似したビジュアルから欲しい物を探す行為"ビジュアルディスカバリー"が生活者の活字に対する思考の変化を起こしているようだ。

 

情報過多の今の時代、活字を好む人はよりその傾向が強まる

似たような商品、似たような投稿から自分に合うものを吟味するため、活字をより信じ、しっかり読み込んで取り入れるようになる。

 

また、その一方で、より短くより簡易なコトバで書かれている活字を好む人も出てきている

「超良い」「最高に良かった」など、偏差値をグッと下げたわかりやすい活字を好み、深く理解せず、直感的にわかるコトバで商品を選別する人もいる。

 

活字に対する許容が二分化されている。

 

最近、Twitterがまた勢いがでてきているのも、そういった背景があったりするのかもしれない。

 

企業が伝えたいことがあっても、伝わる人と、そもそも読まない人にわかれてしまう。

読ませる代わりに、動画などで受動的にも理解できるコンテンツに置き換えるか、リアルなど体験を通じた理解のさせ方も考慮しなくてはいけないだろう。

ビジュアルディスカバリーの背景にある、Instagram映えを意識したサービスは、今年もまだまだ広がりそうだ。

告知無しで20万人待ちと言われている「MUSEUM OF ICECREAM」は、とにかくInstagram映えを意識したミュージアム。

スナップマートなど、Instagram映えを叶えるカメラマンの撮影代行。

フォトジェニックな写真が撮れる小物専門店のphotocouture。

Instagram映えする飲食店を見つけるアプリTastime。

Instagram用にキラキラした写真に加工できるアプリkirakira+。

フォトジェニックな食べ物をデリバリーするTREE by NAKEDなど、Instagram映えを意識したサービスは多岐にわたる。

この傾向が進むと、雑誌や新聞、活字系SNSの利用は「活字を好む人」しか残らなくなりそうだな。

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

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