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共働きパパ ダブルス夫婦

厚労省のデータでは、1992年を境に、片働き世帯と共働き世帯が逆転。

いまや共働き世帯の方が多く、1100万世帯存在する。

日本の世帯数が約5000万世帯なので約1/5が共働きだ。

フルタイムママは数年前から横ばいだが、パートアルバイトママが増加しており、パパの稼ぎを支援したり、働くことを生きがいにしている女性も増えている。

共働きパパを何人もデプスインタビューやグループインタビューを行い感じたのは、かなり当たり前かもしれないが、お金にとても裕福な点だ。

定性的な情報かもしれないが、妻に自分の給与を開示しているのは約1/3ほど。

多くが、自分の稼ぎを開示してないし、妻の稼ぎも把握していない。

共通しているのは、パパの稼ぎから固定費は支払われ、ママは【恐らく】貯金していることだ。

ママが本当に貯金しているかはパパ自身も実際は把握してない。

共働き世代の世帯年収のボリュームゾーンは1000-1200万円ほど。

世の中の平均世帯年収が400万円とすると約2-3倍という、かなりリッチな生活を送れる水準となる。

だからこそ、ママに正確な金額を開示しなくても、生活は回るし、きっとママは貯金しているだろうと、きちんと把握しなくてもよいわけだ。

彼らは、ママの得意な家事育児と自分の得意な家事育児を理解している。

ママには苦手な家事育児は何なのか。

そのうえで、パパにしかできない家事育児は何なのかを理解している。

人によっては片付けかもしれないし、料理かもしれない。

テニスのダブルスさながら、ダブルス夫婦を言葉に出さずとも実践している。

ただし、彼らには、片働きパパと共通の「ママへのアピール」という視点がある。

ママに言われる前に家事をする。

ママに言われたことをやるのではなく、率先してやってることをアピールする、というものだ。

パパはやはりどこかでママをみている。

ママにアレコレ支持されたり、後から怒られることを嫌う。

言われる前に、やっているよ!こんなにも貢献しているよ!と、ママにアピールをするのだ。

ママはパパに家事育児をアピールしない。

それは日常だし、アピールするしないに関わらず、しないと子どもに影響を与えてしまうためだ。

共働きパパが増えても心の何処かで本当は家事育児はママがやるものだ、という気持ちがまだ残っているのかもしれない。

これは、家事育児が好きだと答えるパパの持つ心の底の本音なのかもしれない。

男は仕事に生きる。

この考えは、共働き世帯が増えても、まだ尚生きている気持ちなのかもしれない。

本当の意味での、率先して行うイクメンの登場はまだまだ先になりそうだ。

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千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

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