地図ビジネスは、
お金になるビジネスであるが、ノウハウが重要となるビジネスでもある。
Googleは、以前からGoogle Mapという無料サービスを提供している。
最近では、京都のお寺の中や南極、イタリアコロッセウム内、海中など様々な場所を見ることができる。
また、その技術を応用して、おみせフォトというお店の中もストリートビューで見ることができるようになった。
ちゃんと店内を歩くことができる。
意外と地図ビジネスはお金になる。
経済産業省が2008年にまとめた「地理空間情報サービス産業の将来ビジョン」によると、デジタル地図・位置情報の国内市場規模は2013年に10兆円に達する見込み。
PCでの利用や、自動車のカーナビ、スマートフォンのアプリなど利用意図は様々。
最近、AppleはiOSのアップデートに伴い、GoogleMapの利用をやめ、自社で開発することになった。
しかし、あまりの完成度の低さから批判が相次ぎ、最終的にはスコット・フォーストール上級副社長が責任をとって退任することも決定した。
興味深いと思ったのが、
Google、Yahoo!、Microsoftの3社とも、ゼンリン社から”同じ”地図データを購入しているところだ。
3社の地図を見ると全く異なる画面を表示させるので、基データが同じとは驚く。
これは、同じデータを基にしていても、それをどう料理するかが重要となってくる。
何階建て以上のビルはこの縮尺からは表示する、国道でも道幅が狭ければ強調しない、鉄道の路線図を目立つようにする…など。
各社独自のルール作りと、それらをどう表示させるかといった職人芸が大切である。
最近、スマートフォンの普及によりカーナビ市場が影響を受けていると聞く。
今や、音声案内やリアルタイムの渋滞情報もスマートフォンのカーナビアプリで事足りる。
地図を制した物がビジネスを制するとは良く言った言葉だ。