高広伯彦さんの
「次世代コミュニケーションプランニング」を読み終わる。
博報堂、電通、Googleと渡り歩き、現在は独立している高広さんの書籍だけあって読みやすいのと理解しやすい書籍だった。
メディアの移り変わりと、それに伴う生活者のコミュニケーションの変化について、客観的事実と自身の考えをまとめながら書かれている。
キャスフィという広告媒体化されていないメディアの開拓と利用方法、大和ハウスの女性向けの部屋の販売で使ったコンテクストプランニングなど、広告会社で働くものとしては学ぶことが多い書籍である。
高広さんらしい考え方だなと思ったのが、「ソーシャルメディアを使いたい」という手段の目的化となっている企業に対する捉え方。
「クライアントがソーシャルメディアを使いたいというのであれば、最大限のポテンシャルが発揮できるような使い方を考えればいい」という立場を持つところ。
もちろん最初からソーシャルメディアありきで考えないが、割り切って考えているところも、普段自分もそのように考えるだけで仕事の仕方が変わるなぁと感じた。
「タグライン」の抽出と「消費者インサイト」の導き出しという2つの作業をもとに行うアカウントプランニングなど、一回読んだだけではマスターできない部分も多いので、随時何度も読み返してマスターしていこうと思う。
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 2192