デイヴィッド・ミーアマン・スコット著の
「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」を読み終わる。
グレイトフル・デッドの音楽は聞いたことがなかったが、インターネットが普及する前からユニークなビジネスモデルを作っており、とても興味深いバンドだ。
まず、グレイトフル・デッドはライブから収入を得ることに全力を注いでおり、リピーターを増やすために、演奏する曲のセットはライブ毎に異なり、同じ曲でも演奏の仕方が異なる。
毎晩違う音楽体験で楽しませてくれるので、ファンは毎晩続けざまにライブに行きたいという気になる。
既存のロイヤルカスタマーに対しては、ユニークなチケット販売システムを利用した。
特別な電話番号に電話をすると、ツアーの情報とチケット販売オフィスに郵便為替と申込書を郵送する方法を音声メッセージで伝えてくれる。
手間を惜しまないファンだけが一番良い席を得ることができる仕組みだ。
また、ライブでの録音を認め、そのカセットテープの共有が、新しい顧客をライブに呼び寄せると考え認め続けたというのも、フリーミアムの考え方をずっと前から実践しておりとても面白い。
顧客のことを誰よりも考えて、顧客が喜ぶ形でビジネスを作っていくところは素晴らしい。
グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
posted with amazlet at 12.05.06
デイヴィッド・ミーアマン・スコット ブライアン・ハリガン
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