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広告っぽくない伝え方 進化するプロダクトプレイスメント

映画やアニメをみていると「プロダクトプレイスメント」という手法で、提供している企業の商品がひっそりと、でも結構使われていたりする。

まぁ、昔からある広告っぽくない広告手法だ。

Wikipediaでは、

プロダクトプレイスメント(英: product placement)は、広告手法の一つで映画やテレビドラマの劇中において、役者の小道具として、または背景として実在する企業名・商品名(商標)を表示させる手法のことを指す。

と定義されており、広告が主ではなく、あくまでコンテンツの背景として使われるものだ。

 

大ヒットした君の名は。でもサントリーのヨーグリーナがひっそりと登場されていた。

 

数年前、革新的だと言われたTIGER & BUNNY(タイガー&バニー)はもっとすごくて、キャラクターにおもいっきり企業のロゴが貼られていたりする。

ひっそりどころかバッチリ入っており、逆に注目度が上がり、大きなPR効果を得た。

およそこれまでは、特定のコンテンツがある中に、提供するスポンサー(広告主)の商品を”インサート”していくことで主に使われてきた。

 

最近では、ソーシャル時代を反映して、拡散を期待したインフルエンサー施策と絡めたプロダクトプレイスメントも出てきた。

メリットピュアンでは、人気Instagramerゆうこすこと、菅本裕子を起用して「心ときめくクレンズライフ」をテーマに、インスタ映えするフォトスポットをプロデュースし、HMVにて展開。

多くの10-20代の女性が、可愛いフォトスポットを撮影しようと足を運んだ。

 

ピンクのかわいらしい部屋の中にシャンプーがひっそりと置いてあって、生活者のInstagram投稿の中に、気付けば入っていくという設計がされている。

生活者に自発的に発信されるコンテンツを作り、その中に商品をいれていく、というプロダクトプレイスメントの新しいやり方だ。

 

また、サントリーは、もう少しチャレンジングなことをしている。

若手アーティストとコラボをして、そのアーティストのミュージックビデオの中に商品をおくというものだ。

 

なんか、そう聞くと普通っぽいが、まだ大ヒットまでしていないが特定の強い固定ファンがいるアーティストを選定。

今後人気となることが期待される若手アーティストの楽曲テーマと、サントリーの商品特性がシンクロする部分を見つけ、一緒になってミュージックビデオを制作する、ということをしている。

 

若手アーティストからすると、もっとカッコいいミュージックビデオを作りたいけど、お金がない。

サントリーからすると、15秒のCMという形ではなく、もっと長く新しい形で商品のブランド価値を上げることにチャレンジしたい。

 

二社のシンクロする部分をうまくみつけて制作するということをおこなっている。

 

ヨーグリーナは、ポルカドットスティングレイの新曲レムとコラボ。

ヨーグリーナは、「朝を気持ちよくスタートさせる」をテーマにもつ。

ポルカドットスティングレイのレムは朝の爽快感、気持ち良さをイメージさせるような明るいアップテンポな楽曲。

双方の方向性が合致しており、アーティスト自身が、ヨーグリーナを用いて自由にミュージックビデオを制作。

 

クラフトボスは、sumikaの新曲Answerとコラボ。

クラフトボスは「新しいワークスタイルやライフスタイル」をテーマにもつ。

sumikaのAnswerはには「国境を超える」というテーマを持っており、互いに「枠を超える」というシンクロ部分があり、そこを起点にミュージックビデオが制作された。

これまでのCMのように放送時に話題化のスパイクが立つようなやりかたではなく、ミュージックビデオはじわじわと右肩上がりに話題が伸びていく。

瞬間最大風速的に売り上げを伸ばしたいのならCMでもよいが、長く愛される商品でありたいなら、ミュージックビデオのようなじわじわ伸び続けていく広告の方が良いのかもしれない。

 

プロダクトプレイスメントは、効果としての即効性は小さいが、長期的な取り組みとしてはまだ新しいチャレンジができる手法だ。

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
BI・デジタル・ストプラ

 

二児のパパ

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