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クライアントの成功と広告会社の成功のズレ

クライアント側が成功した、と感じる広告宣伝活動と、広告会社側が成功した、と感じる広告宣伝活動にズレがあることを度々感じる。

 

特に、大々的な広告宣伝活動の時にそれを強く感じてしまう。

 

某商品のローンチの時。

 

そうそうたるタレントの起用やテレビ、デジタル、リアルでの大規模なキャンペーンを仕掛けたとき、広告会社内では、大成功として語られていた。

 

あの規模感、あの複合的なキャンペーンをよく設計し、実行まで行えたと。

 

その広告宣伝について、クライアント側に、社内での評価について聞いてみたら、広告会社との温度感の違いに驚いたことがある。

 

クライアント側の評価はこうだった。

 

あれだけ大規模にお金をかけてローンチしたのに、目標としていたシェアに全然未達で、これまでと同じ程度の規模感の広告宣伝でローンチしても変わらない結果だったのではと。

 

広告投資における費用対効果が悪く、いったい何だったのだと。

 

また、別のクライアント例。

 

某クライアントの大規模サービス。

 

沢山の広告会社で競合が行われ、クライアント肝いりのサービスがローンチされた。

 

多くの生活者に使ってもらい、ブランド愛を深め、買い続けるエンゲージメント装置として世の中にデビューした。

 

広告会社の中では、未踏のサービスローンチに対し、先進的なアプローチ、斬新なアイデアと、評価が高かった。

 

だけど、その数年後、想定していた顧客IDが集められず、クライアント内では、上層部から、「投資に対する結果が見合っていない」「かけたお金をいつ回収できるのか」「いつまでそれを続けているのか」と強く攻められていた。

 

結果、数年でそのサービスは閉鎖された。

 

最後にもう一事例。

 

某クライアントの大規模キャンペーン。

 

タレントの起用はもちろん、多くの生活者を巻き込んだシリーズ物の年間企画。

 

テレビ、デジタル、リアルを横断し、PR的にもとても目立ったものだった。

 

多くのニュース番組でも取り上げられ、メイキング動画まで沢山再生され、多くの広告賞を受賞。

 

広告会社の中でも、有名な事例になるほどだった。

 

クライアント側に出向していたプランナーが言っていた。

 

広告会社側では成功って言っていたけど、クライアント側では全然違ったよ、と。

 

あれだけお金をかけて目立ち、キャンペーン時には売り上げのスパイクを立てたが、最終的な年度末のシェアが全然変わっておらず、大失敗施策と役員からブランド担当者は責められ、その次の年、ブランドマネージャーは交代させられた。

 

クライアントは事業会社なので、売れるかが命。

 

売れない広告宣伝は、失敗。

 

この感覚で、自分が担当した広告宣伝を振り返らないと危険だと感じた瞬間だった。

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

三児のパパ

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