嵐ロスとかペットロスとか、SNSでよく〇〇ロスと聞くが、広告視点では有望ターゲットだ。
先月Yahoo!トピックスやスマニュー、テレビなど色々なメディアで取り上げられた宇垣美里アナのKATEのコスプレイベントも、TBSを退職した宇垣ロスからの反動が大きい。
荒れがちな掲示板界隈でも宇垣美里アナはいつもポジティブな反応が多く、そのファンがこぞってニュースに食いつき拡散が進んだ。
モデルやタレントと並んでも引けを取らない美貌と、アニメ好きな性格もあって、コスプレというアウトプットは非常に相性が良かった。
ちょっと前だけど、TOYOTAのNOAHで起用した#金曜日の新垣さんも同じ原理だ。
TBSの大ヒットドラマ 逃げるは恥だが役に立つが終了し、逃げ恥ロスが発生。
新垣結衣を起用し、逃げ恥と同じようなトンマナでデジタル動画を制作し、毎週金曜日に配信した。
星野源(津崎平匡役)の視点で、NOAHに乗った新垣結衣(森山みくり役)との対話を疑似体験できることから、ファンがこぞって動画を視聴、拡散を繰り返した。
結果、数千万回の視聴回数に達するなど、スマホという小さい画面の中でもNOAHを想起させる大きな力となった。
SMAPが解散したときはSMAPロス、安室奈美恵が引退したときは安室ロスと、それに関するコンテンツが大きく注目された。
もともと何かコンテンツやアーティストに対するファンは潜在的にも存在していたが、そのコンテンツやアーティストが無くなるというニュースによって、一気に眠っていた層まで顕在化する。
また、〇〇ロスが広告に活用しやすいのは、そのままSNS上で○○ロスとつぶやいている人が多いので、そのままフラグ立てがしやすく、ロス層を特定しやすいところがある。
広告を作る際、社会トレンドや時流をうまくとらえ活用することが多いが、こういう〇〇ロスという装置をうまくコミュニケーションの中に組み込むことができると、そこを着火剤としてうまく話題が拡がることが期待できる。