ここ最近、ポップアップストアが多く出店されている感がある。
ファッションに留まらず、飲食に文具、アーティストなど、あらゆるジャンルでポップアップストアが展開されている。
殆どのカテゴリで展開されているんではないか。
出展の事例が増えてきたことで、多くの企業が参入するハードルが低くなり、またそれらを支援するプロモーション系の企業のノウハウが蓄積されてきたこともあるのだろう。
基本的にポップストアで爆発的に売り上げが上がる事例は少ない。
主にブランディングのために実施されることが多い。
新しいことをしてそう、楽しそう、勢いがありそうといった、活力系のイメージ強化や、出店先の新客との接点作り、リアルを起点にした深いブランド体験などが主な目的だろう。
ヘアケア
メドゥーサはスタイリング剤を試せるポップストアを新宿にオープン。
ヘアサロン
SHIMAは伊勢丹新宿にポップアップストアをオープンし、人気美容師がヘアアレンジなどをする。
コスメ
SHISEIDOは、17年秋冬の新作コスメを先行体験&購入できるポップアップストアを表参道にオープン。
ファッション
FENDIは、伊勢丹新宿で17年春夏コレクションを展開するポップアップストアをオープン。
ジュエリー
TIFFANYは最新のジュエリーコレクションを体験できるポップストアを神宮前で展開。
飲料
炭酸飲料のRAIZINが期間限定で表参道にBARをオープン。
スイーツ
GODIVAが新ドリンクの世界観を体験できるポップアップストアを表参道でオープン。
アイス
コールド・ストーン・クレマリーのポップアップストアが表参道にオープン。
アーティスト
Kanye WestがシドニーやNY、ベルリンなどで展開するポップアップストア。
フェス
サマーソニックのポップアップショップを伊勢丹新宿でオープン。
ゲーム
ときめきメモリアルのポップアップストアが池袋にオープン。
EC
Amazonが年末のセールに渋谷でポップアップストアをオープン。
リアルで接点がとれていなかったECが、ポップアップストアで生活者と直接接点を持とうとしているのも気になる。
また、アーティストもCDやライブといった少し距離のあるところから、ポップアップストアを展開し生活者との距離を縮めているのも興味深い。
ポップアップストアは、一日に何万人もの人と接点を取ることは難しい。
費用対効果は良いとは言い切れないが、メディアを呼んでPRとして活用したり、全国行脚して濃いファンとの接点作りを行う企業も増えている。
広く一気に到達させるメディアをやりつつ、ポップアップストアのような濃い接点作りは並行してやらないといけない。