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ポケモンGOを使ったメディアプランニング

ポケモンGOが日本でもリリースされて、ここずっとニュースではその話題で持ちきり。

事故が起きたとか事件に繋がったという話もあれば、株価に影響したという話まで。
とにかく、一大ブームに乗るべく皆ダウンロードしてとりあえずやってみた人も多かったのでは。

日本でのリリースのタイミングも絶妙だった。

日本人の特性として、日本からゲームが人気になればオタクが使うものだの、一部の人間に人気だの言われるが、海外で爆発的にブームになると、もともと興味があった人も無かった人も盲目的にそのブームに乗っかる。

だって海外で人気だから、という理由で周りの人ほぼ全てが一気にやりだすのも日本人らしい。

あとは夏休みのタイミングでのリリースも良かった。

外出する機会が増え、かつ時間に余裕がある夏休みで子どもから大人まで一気にユーザーを獲得した。

位置情報を使ったゲームでもあり、旅行やお出かけとも相性が良かったのだろう。

日本でも142種類集めて、既に図鑑をコンプリートした強者も続々と出ている。

ひどいのがエミュレーターを使って、パソコンの前で位置情報をいじりモンスターを集めている人も存在。

それ、ゲームの面白さが全然伝わってないし。

なかなか集められない、強くならなくて勝てないという、ゲームの制約こそが楽しさなのだが。

最近、大阪の千林商店街でポケモンGOを使った集客施策を行ったニュースを見たが、早速出たか、という感覚。

ソーシャルメディアが出た時、海外ではソーシャルメディアマーケターなる職業が多くリクルートされ、如何にビジネスに繋げるかを検討した記事が増えた。

日本でも後追いで浸透し、今ではソーシャルメディアを活用したキャンペーンなんて当たり前になっている。

新しいメディアが生まれれば、それを活用した広告施策を考える人が現れる。

今回はブームのポケモンGOを活用した動きだ。

商店街側でポケモンGOのルアーモジュールを購入し設置。

ポケモンが集まりやすくなったことで、それを捕まえに来た人間を集客させている。

オンラインからオフラインの集客としては、いま現在では確かに有効かもしれない。

この人達がどれだけお店にお金落とすんだとか、モンスターをゲットしたらすぐ去るという声も出るが、人を集客させることだって難しい中、このアプローチを街の活性化として実施させた取り組みが素晴らしい。

実際、商店街側では、人がどれだけ来店したか、売り上げに貢献したか費用対効果も把握できる。

120円で100ポケコイン、それで30分間ルアーモジュールによる集客。

コアタイムとして1日6時間やったとしても1,440円。

下手なバイトを雇い、6時間声出させて集客させるくらいだったら、ルアーモジュールを買った方が安くて効率的か。

最近はキャンペーン認知のみをゴールとするクライアントなんていない。

キャンペーンによって、どれくらい人を連れてきたか、売り上げに貢献したか、拡散したか、といった細かい効果まで求められる。

このまま夏休みを終えてポケモンGOの人気が落ちなければ、キャンペーンに利用するメディアの一部として、ポケモンGOを入れることも当たり前になるかもしれない。

○○商店街に来店させるには、○○駅のポケストップと、○○小学校のポケストップにルアーを設置し、導線を作った上で、月間1万人の来店を目指しましょう、とかいう胡散臭いポケモンGO集客コンサルタントがでないことを祈りたいが、真面目にメディアの一つとして活用されるようになると面白い。

今後は、ポケモンGO側でやりこみ要素を足したり、コンプリート後も続けたくなる仕組みを入れないと、流行りのゲームとして早急にすたれてしまうだろう。

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

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