代理店あるあるで「アレオレ」という言葉が長きにわたって使われてきた。
ある広告について「アレはオレがやった」という人を揶揄した言葉だが、確かに広告会社にいるとよく聞く言葉だった。
最近あまりアレオレを聞かなくなったというか、当たり前すぎて気にならなくなっただけかもしれないが、最近はそれに代わる言葉が出てきた。
「オレハチガウ」だ。
世の中デジタル化が進み、データがどんどん蓄積されていっている。
広告会社のプランニングも、ポエムからデータドリブンに代わってきているが、実際にデータドリブンなプランニングができる人も、特定の部署やいつも同じみの人から数年間代わっていない。
ここ数年、できる人はできない人に向けた研修や勉強会も数多く実施されてきたし、会社としての学習システムやデータ整備も進んできたが、実際のところ、新しいプランニングに興味をもって勉強し続ける人と、いつまでも同じ解法で解き続ける武器の少ない旧来型プランナーとの二極化がより激しくなってきている。
その差はどんどん開いているし、旧来型のポエムスタイルのプランナーも危機感を持ちつつも、学ぶ機会がなかったり、それを用いたプランニングする機会がないことで、結局、データを使いこなせる人と、そうでない人の差が明確にできてしまっている。
そして、データドリブンなデジタリアンは、旧来型のプランナー群とは違うと線を引いて話すことが多い。
今のマーケはわかってない、いよいよやばい。
ただ、あいつらとはオレハチガウ。
オレはデータもデジタルも理解している、という話し方をする人が多いのも事実。
その気持ち正直わからんでもない。
会社がどれだけ投資をしてデータ整備やツールにソリューションを揃えたとしても、使わない奴は何故か本当に使わない。
競合に負けている、その解き方が今の時代にあっていないとわかっていても、学ばない群が存在して、ボトムアップを目指す人たちからすると本当にイライラする。
どのようにボトムアップすべきかが多くの広告会社での課題になっているのではないか。
大半の広告会社のトレンドがデータドリブンなプランニングであり、0次分析やら、逆ファネルといった言葉が流行になっている。
学生の頃は、100点満点のテストで70点を取ったとき、残りの30点を復習して100点の子と同じ知識レベルに追いつくことは当たり前にやっていたと思うが、大人になるとなかなかできないのは何故なのか。
自分にできないような解法があれば一つ一つマスターしていけば良い。
先輩や後輩などの企画書で自分には書けないものがあれば、一個一個つくれるようにマスターすればいい。
目の前の膨大な業務量になかなか自分のステップアップに目がいかないのも問題だな。