2016年7月。
SoftBankがARM社を買収。
そのころ、多くの株主やメディアから、「既存事業との直接的な結びつきが見えない中、何故そんな会社を買ったのか」と、疑問視された。
孫社長は、「囲碁でいえば飛び石。10手先、50手先を考えて打った」と説明。
50手先の一手。
そのころ、半導体設計大手のARMは、スマートフォンの中核部分を握るビジネスを展開。
その2年後の2018年、ARMは、Treasure Dataを買収。
いま、OneIDとか、CDPをどうするかと議論されるが、ビジネスの中核を担うのがARMで、そこまで読んでいたかはわからないけど、先の先を読んでのSoftBankの買収。
いま、半導体不足で、多くの企業が生産もおぼつかない。
先見の明。
そんなことを視野に、会社の中で、毎年色々なプロジェクトを立ち上げるのだが、50手先を結構意識して、その手を打つようにしている。
最初は、なんでそんなんやってんの?と言わるんだけど、いーや、いつかこれが、ど真ん中にきて、誰もが必要になるテーマなんだよと、思いつつ、周りを少しずつ巻き込みながら進めている。
そんな仕込んでいたものが、ここ最近2つ、一気に50手先の一手に変わった。
備えていたから、出せるものがある、と改めて思った。
やはり、しつこく、しつこく、やり続けるのが大事。