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ファネルのとおり、生活者って商品を買ってますか?

と、最近よくクライアントから言われる。

 

「商品を買うとき、認知して、興味をもって、検討して、買う、ということなんてしてないと思う。この前、テレビを買いに行った時も、店頭で検討して、買ったので、ファネルの通りではなかった」というような話は、ほんとよく聞く。

 

それで、ファネルという考え方が違うと思う、ファネル以外の概念で設計すべきではないか、と言われる。

 

Googleがパルス消費と言っているのが影響しているのか。

 

某家電会社や、某化粧品会社は、ファネルをやめて、ループ型の考えで、生活者のジャーニーを描いているところもある。

 

自分の意見から言うと、ファネルという概念は変わらずあるけど、その時間軸が短くなっているカテゴリーが増えてきた、ということなのかなと。

 

良いなと思って、そのままポチれるデジタル環境、SNSやネットで正解が見つけやすいメディア環境の中で、興味つことから買うまでの時間がものすごく短くなっている。

 

また、買ってから製品が改善し続ける製品、体験価値を高めつづけるサービスなど、とりあえず、買っといても間違えづらい製品・サービスが増えているのもあるのでは。

 

ブランド名やどこの企業がつくっているかは問わないけど、安ければいいというものであればファネル自体が不要なものだが、代理店が対峙する多くの企業はそんな商品を販売していないので、結局はファネルという概念は残っているのではないか。

 

ファネルを取り入れているけど、思考停止させ、認知、興味、意向、購入と何も考えずに、設計しているのが、一番厄介だ。

 

ブランドによって、認知を、課題認知や、製品認知、キャンペーン認知に置き換えるのもよいだろうし、ミドルファネルを、好意や興味、来店意向など、取り巻く環境や強化すべき指標に合わせて設計すべきなんだよな。

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

三児のパパ

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