テレビCMで、正統派タレントとお笑い芸人の組み合わせはよく使われる。
この組み合わせを作っておくと、デジタル上でのPRとしての露出の切り口も作りやすい。
そして、この組み合わせはどの業種でも利用されている。
消費財でいうと、メンズビオレ。
菅田将暉と澤部佑の組み合わせでコミカルなトンマナに。
アルコール飲料では、贅沢ゼロ。
(贅沢ゼロのサイトより)
食品では、CookDo。
杉咲花と山口智充の組み合わせ。
ぐっさんは、美味しそうな顔がうまいのか飲食系で使われやすい。
(CookDoのサイトより)
保険では、アフラック。
西島秀俊と渡辺直美という組み合わせ。
ドラマ仕立てのCMが面白く、WEB動画もよく再生されている。
(アフラックのサイトより)
サロンでは、脱毛のラドルチェ。
河北麻友子と小籔千豊という組み合わせで、あえてダサさと身近さを表現。
(La dolceのサイトより)
携帯では、ワイモバイル。
桐谷美怜とあばれる君という組み合わせ。
芸人はその時の旬の人に変更になるが、流行感や勢いが感じられる。
(ワイモバイルのサイトより)
ファッション通販の、&mall。
森星とバービーの組み合わせ。
森星はモデルなだけあって決まっているが、バービーはどこか抜けている感じ。
(&mallのサイトより)
スマホゲームのモンスターストライク。
都丸紗也華と上島竜兵の組み合わせ。
ちょっとスケベな感じを笑いを交えて表現。
(モンスターストライクのサイトより)
ふるさと納税のWEBサービス、さとふる。
鈴木奈々とカミナリという組み合わせ。
正直どっちもお笑い寄りではあるが、こちらもタレントとお笑い芸人というペアで賑やかさを出している。
(さとふるのサイトより)
タレントだけだと、どうしても真面目になりがちだ。
だけど、お笑いだけだと、どこか信頼性に欠けてしまう。
そのため、お互いの強みを活かすために、正統派タレントとお笑い芸人の組み合わせは多くの業種でも用いられるようになった。
正統派とお笑い。
真面目と不真面目。
二枚目と三枚目。
憧れと身近。
この二枚構造によって、しっかり真面目に検討したい層と、話題性や勢いで検討する層の両方をおさえることができる。
「親しみ」イメージを強化したいブランドが、わりとこの構造をよく用いているのではないか。