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MERYユーザーは何処へ行ってしまったのか

10-20代女性に人気のMERY。

500万以上のダウンロード数を誇り、若年女性のマストアプリだった。

CMでも豪華タレントを起用し一躍人気サービスの仲間入りをはたしていたが、記事の無断転用や不確かな記事の存在によって16年の12月に突如閉鎖することになり、業界に激震が走った。

キュレーションメディアの代表アプリだったため、MERYとタイアップしてきた企業にはかなりショッキングなニュースだっただろう。

これまで作ってきた記事はどうなる、今使っていた記事は掲載されないのか、など現場は混乱。

そして今、MERYを利用していたユーザーはどこに行ってしまったのか、ということが気になるトピックだ。

10-20代向けのプロモーションを考えている企業は、MERYが無き今、次にどのメディアを使えば良いのか、という問題に頭を悩ませている

MERYユーザーについてヒアリングしたところ、大きく3つの傾向があった。

1つは、別のキュレーションメディアに移った

MERY以外にも女性向けのキュレーションメディアはいくつかある。

by.S、ロカリ、4meee!など。

ファッションや美容など、女性向けのコンテンツを配信しているMERY以外の他のキュレーションメディアを見るようになった。

情報が膨大にある中で、目利き人が良い情報をまとめ上げるキュレーションというメディア形態は今の人たちに受け入れられやすく、流し読みしたり、その中で検索するなど、知りたい情報の拠り所となっている。

もう1つは、美容情報に関しては、@cosmeの情報に回帰するという傾向が見られる。

キュレーションメディアがあっても並行して@cosmeで評判を見ていた人も多いと思うが、評判だけでなく、@cosmeの情報コンテンツについて、キュレーションメディアの穴を埋めるように再度見るようになった。

核となる情報源が元祖美容メディアに戻ったのだ。

そして、最後の1つが、何も見なくなったという傾向。

MERYがなくなったので、見なくなったという声は多い。

新しいものを探す人は割と情報感度が高く自ら調べる力があるが、その行為をせず、MERYが無ければ諦める人たちがいる。

これらの傾向をもとに、プランナーからするとMERYが無き今、他の女性系メディアを活用するか、美容系の商材であれば@cosme施策の比重を高めるという選択肢を取るのが良いのではないか。

今後、MERYに代わってユーザー数を更に大きく伸ばすキュレーションメディアもあると思われる。

ただし、MERYにかなり力をいれてコミュニケーションしてきた企業は「また同じことが起きるかもしれない。キュレーションは避けておくべきだ」と考えることもあるだろう。

MERYの復活も含め、少し動向を静観するのも良いかもしれない。

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

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