遺伝子検査は2年前からYahoo!やDeNA、ジーンクエスト、ファンケルなどが展開。
1万5千円程~5万円ほどの差はあるものの、大きな検査機器に入らなくても、血液や唾液を送るだけで検査できる。
様々なデータが取得でき、ビッグデータ解析が広がると、出てくるビジネスは予測領域だ。
医療の予測というのは、予防医療にあたる。
問題はデータ解析によって、今後どうやって儲けるか。
基本的に、遺伝子検査は数年後に受けなおしても、遺伝子レベルの検査なので結果は変わらない。
そのため、1回かぎりの売り切りサービス。
検査キットの開発や郵送、分析などを考慮すると1万円を切ると赤字になるのではないか。
売り切り型のサービスをマネタイズしていくために、各社強みを活かして付加サービスを展開している。
Yahoo!はスマホアプリによって得られた普段の運動量、活動量と遺伝子情報を組みわせたデジタルサービスの提供。
DeNAは栄養管理士を組み込んだコンサルティングサービスの提供。
ファンケルはグッドエイジングプログラムというファンケルが販売するサプリメントの提供だ。
ファンケルは自社のサプリがあるため、継続的な商品購入に繋げることができるため、かなり強いのではないか。
予防を前提とするサプリのため、何かを治す=ゴールがあるものではなく、おそらく亡くなるまで摂取するものになるだろう。
また、ファンケルの店舗には健康カウンセラーを設置し、リアルな相談にも乗ってくれ、サプリ以外の商品への引き上げも可能だ。
ビッグデータ解析からマーケティング活動に繋げるのは当たり前になってきたが、きちんとマネタイズしていくビジネスアイデアが大事だな。