広告の役割を証明することは難しい
広告を継続して実施し、その効果をインターネット調査などで継続的に測っていくと、「ブランド」に関してあまりスコアが変化しないことがある。
その「広告」の認知やそこから得られる理解度などはもちろん、広告の善し悪しで大きく変化するが、「ブランド」という視点で言うと大きく変わらないことがある。
あれだけ沢山広告を実施したのに、企業名、もしくは商品名が競合他社と比較して認知度が上がっていない。好意度が上がっていない。特徴理解されていない、という問題が起こる。
つまり、広告をやっても「ブランド」に対して影響を与えないのではないのか。広告をやる意味がないのではないか、といった議論に行き当たる。
結論としては、短期的な視点でみると「ブランド」のスコアが大きく変化することは難しい。
しかし、長期的な視点でみると、「ブランド」にきちんと跳ね返ってくる。
もちろん、企業努力もしない商品は問題外ではあるが。
競合他社も、多くの広告費を注ぎ、多数の生活者に認知してもらおうと努力する。
そして認知や理解、購入以降は少しずつ積上って行く。
広告を全て止めた年は、過去最高の利益率だったという事例もあるが
それを継続して行うと、徐々にそのブランドは忘れ去られ、購入検討の土台にあがらなくなる。
すぐに効果が出るもの、としてブランドを軽視してはならない。
ブランドは時間をかけて育てて行くものだ。