SNSは、mixi、Twitter、Facebookと流行り
最近はOwned SNS、芸能人SNSと呼ばれる
ある特定のファンに特化したSNSの開設が増えてきた。
アメリカのオバマ大統領。
レディーガガ。
日本でも増えてきている。
倖田來未。
板野友美。
最近では、土屋アンナ。
数年前は、類似したソーシャルネットワーキングサービスが乱立し
ある程度メジャーなサービスが残る淘汰の時代を迎えた。
そしていま、一周してまた新たなSNSが出てきている。
ただ、数年前と異なるのは、Owned SNSのターゲットだ。
mixi、Facebookなどは、様々な年齢のユーザーに利用され
インフラ化し、色々なサイトとソーシャルプラグインで連携した。
そのインフラの中で、mixiページ、Facebookページといった企業ページが
ユーザーのコミュニティの中に入ってきた。
いま増えているOwned SNSはそれとは異なり
タレント、芸能人のコアファン、濃いファンのみをターゲットにしている。
好きな人だけで共有する昔ながらのファンクラブに近く、
相互コミュニケーションがはかれるプラットフォームだ。
できるだけ沢山のユーザーに使ってもらうという
いままでのSNSの戦略とは異なり、限定された人たちで、
クローズドな環境下のコミュニケーションが取られている。
ソーシャルネットワーキングサービスでよくある流れが
クローズドな招待制から、利用者増加をはかる登録制への移行。
そしてオープンすぎる環境から更に遡り、一部のクローズドな環境を作るという流れだ。
Pathと呼ばれる少人数制のSNSが近いものだろう。
Facebookページでは、簡単に「いいね!」のクリックでファンになれるが
Owned SNSでは、その中の、特にコアファンのみとコミュニケーションを
密にとり、そこから連携された各SNSに拡散する狙いだ。
板野友美は良いコミュニケーション設計をしていると思う。
大衆が使うFacebookでは
新規ファンの獲得も含めた幅広いコミュニケーションを目指し
Owned SNSでは、本当に板野友美が好きなファンを抱え
エンゲージメントを更に強化していく。
既存のSNSでは敵は多いが得るファンも多い。
一方、Owned SNSは敵が少ないがファンの数を増やすことは難しい。
どちらも一長一短あるが
Owned SNSを使って、限定感のあるプラットフォームを持ち
更に深いエンゲージメントを築いて行くのは面白いと思う。
板野友美も含め、FacebookページからOwned SNSにどれだけ
引き上げていけるか、今後の動きに注目したい。