電子漫画が好きで、隙間時間でポチポチお金を払ってしまう。
ちょっと前に全部読んだ漫画ホムンクルスも、また気になって、一からポチポチお金を払って読み直す。
この漫画、何回読んでも面白い。
この漫画、トレパネーションという人体実験を通じて、人間の深層心理に応じた「異形の姿」が見えるようになるディープな漫画なんだけど、読むたびに、プランナーと似ているなーと思う。
ちょうど、あるコピーライターが言っていた「いいと思ったコピーを年間からまとめていると、ココロがアツくなるコピーには共通項があり、それは自分のために書かれたんじゃない?と思うものだった。そうそう、これなんだよとこのコピーを肯定できる記憶が次々に吹き出してくる。自分ごと化という言葉で片付けられているのだと思う」というもので、やっぱりそうなんだなと。
漫画で紹介されるホムンクルスとは自分自身であり、相手は自分を映し出す鏡であって、主人公名越自身の姿を映している。
つまり、自分が過去嬉しかったこと、悲しかったことを、他人を通じて思い出し、自分ごと化し、結果、他人の深層心理に共鳴し問題を解決していく。
自分を見つめなおして課題を解決する。
これ、プランナーの思考に近いんじゃないかと。
広告会社のプランナーは、自分の興味のある商品や使ったことがあるサービスばかりを担当するわけじゃない。
男性だって口紅や女性向けファッションブランドをプランニングするし、女性だって男性に人気の自動車やオジサンが好む製品をプランニングする。
ただ、そこには解きやすさの違いがある。
自分が少しでも何かしら共鳴できるものがあれば、そこをうまく広げて、深いインサイトの下、プランニングができる。
だから、広く浅くでいいから広告会社の人は色々なことを普段から経験していないといけないのだけど。
面積が広い分だけ、色々な案件の接点が設けられる。
その接点があることで、プランニングでの深い洞察や、ひざポンなインサイトを見つけることがしやすい。
振り返って、自分は、少しでも接点があった=自分を感じるものは、これはいいプランニングができた!と納得できるものが設計できたが、ぜーんぜんカスりもしないものは、期間ギリギリまで結構苦しんで自信持って提案がし辛い傾向があった。
たくさん定性インタビューを通じて、強制的にターゲット思考をインストールすることもよくやるけど、その後、何度も「それは何故か」と掘る作業をしていると、たどり付けない所がある。
それは、自分がわからない領域だから。
経験って大事。