NiziUのMake you happyが約8000万回再生。
この勢いで、8月末には1億回いくのでは。
HuluとYouTubeだけではここまで人気になるのは難しかったはず。
日テレの虹プロ応援番組の放送というのも、人気を後押しするうまい設計だった。
デジタルで濃い層を捉え、マスで一般層への情報のブースト化。
オーディション番組と言えば、ASAYANと比較されて語られること多いけど、きちんと現代版にアップデートされているから、決してASAYANのパクりっぽく語られていない。
ティーンの韓国ブームにうまく乗ってJ.Y.Partという有名プロデューサーの起用。
かつグローバル世代を反映した、日本、ハワイ、LAなどのグローバルオーディション。
また、オトナのオーディションではなく、ティーンを主役にすることで、ティーンと親世代も一緒に応援できるターゲット設定。
合格して結成したNiziUは9人いて、AKB世代から続く推しメン要素もある。
この番組に魅かれる一番の要素は、J.Y.Parkという人物そのものだな。
オーディション時のメンバーの頑張る姿に、子どものように目を細めて嬉しそうに聞き入る姿と、的確なフィードバック。
J.Y.Parkの言葉ってなんでこんな響くんだろ。
毎回泣いてしまうわ。
「才能に恵まれているのは本当に素晴らしいことです。しかし、それを発揮できないのは本当に残念なことです。才能が夢を叶えてくれるのではありません。過程が結果を作って、態度が成果を生むからです」
「ここにいる人たちは皆、いつかは自分自身の姿をしっかりと見て、自分は充分に特別な人だ。多くの人がいるこの世の中で、私も特別な何かの理由を持って生まれてきた人だから、自分のありのままの姿が特別だと分かるときが来るはずです。「皆さんがここで26位になっても、脱落したとしても、皆さんが特別ではないということではありません。1位になっても26位になっても同じように特別です。このオーディションは、ある特定の目的に合わせてそこに合う人を探すだけで、皆さんが特別かどうかとは全く関係ありません。一人一人が特別じゃなかったら生まれて来なかったはずです」
「才能ある人が夢を叶えられるわけではありません。自分自身に毎日ムチを打って、自分自身と戦って毎日自分に勝てる人が夢を叶えられます。才能をしっかり発揮できないまま終わるかもしれないという心配もあります。それはリリアさんの意思にかかっていると思います。」
「僕たちはみんな1人1人顔が違うように、1人1人の心、精神も違います。見えない精神、心を見えるようにすることが芸術です。だから自分の精神、心、個性が見えなかったらそのパフォーマンスは芸術的な価値がないです」
「『真実』隠すものがない人になれという話です。カメラの前でできない言葉や行動は、カメラのない場所でも絶対にしないでください。気をつけようと考えないで、気をつける必要の無い立派な人になってください。『誠実』は、自分との戦いです。毎日するべきことをすることです。自分自身に鞭を打って、歌の練習、ダンスの練習、語学勉強などをずっとしていたら、それが積み重なって、君たちの夢を叶えてくれます。『謙虚』は、言葉や行動の謙虚ではなく、心の謙虚を意味します。自分自身が、本当に足りないと思って、隣にいるみんなの短所を見ないで、長所だけを見て、心から感謝すること」
ビジネスという視点ではなく、オーディションを受けるメンバー一人ひとりの個性をきちんと見ていること。
そして、一人ひとりが傷つかない、最も届く言葉の選び方をしている。
心理を自分の言葉で語っているから、ティーンにも親にも届くのだろうな。
ASAYANの時に比べて、非常に多面的で、興味を持つ切り口の多い番組設計。
デジタルとマスを有効に活用した伝達方法。
このプロジェクトは本当に高度な設計なんだよなぁ。