どの広告会社もデータサイエンティストの採用を積極的に行い、データを起点にしたマーケティング活動を活発化させている。
自分も大学院までの6年間、コンピューターサイエンスを専攻し、プログラミングを学んできたが、広告会社に入社した10数年前には同じような学業を専攻している人は殆どいなかったように記憶している。
あれから10数年、今は自社で高度な統計手法を用いてデータ分析を行ったり、アプリケーションを開発する人が増えている。
データ基盤を整備する部署だけでなく、マーケティング部署やクリエーティブ部署にも徐々に増えており、既存の業務にデータサイエンスを掛け算した新しいソリューションを自ら開発している人も散見される。
自分が学生だった頃と比べると今は参考になるサービスや参考書、塾なども増加し、更に、様々なAPIやライブラリも増え、プログラミングの敷居も低くなっているなと感じていたが、最近はNo Code(ノーコード)という世界も広がりつつある。
その名の通り、プログラミングをせずに、いくつかのツールやプラットフォームを利用することで、システムを構築する。
ECサイトやCMS、スマホアプリなど領域は広い。
外注したら400万円かかるシステムをコーディングなしで自前で作ったお話、みたいな記事が投稿されるなど、お金や採用で苦労している事業会社にとってもNo Codeは重宝される。
既にカオスマップができるほど、多くの企業が参入。
昨年は、No Codeのスタートアップの大型資金調達が相次ぐほど。
今はどの企業もデータサイエンティストの採用に躍起になっているが、今後は、No Codeでシステムを構築できるような、No Coderという職種も求められるのでは。