ここのところ、CX(Customer Experience)という言葉が業界ブーム。
CXを向上させる業務も増えた。
でも、これははっきり言えるのが、CXプランナーと名乗れる人は、まだいない、ということ。
少なくとも、日本には、まだ存在しない。
LINEだけとか、サイトだけとか、ものすごく小さな領域の話をするなら、その道のプロはいると思うけど。
モノを開発し、売り場に届け、コミュニケーションで価値を伝達し、更に、使い続けるためのソリューションを提供する、というビジネス全体を見据えてCXをデザインする。
これを一人でやれるプランナーはいない。
そんなのいたら、スーパーマンだ。
結論は、今の段階では、それをチームでやるしかない。
CXをデザインできる人、アーキテクトできる人、企画を考える人、CRでアウトプットを作る人、…などがCXプランニングをすることで、あるべきCXをつくりあげる。
とくに最近大事だな、と思ったのか、このCXをアーキテクトができる人がまだ少ない。
自社にとってこういうことが必要、というありたきビジョンは、クライアントもみんなわかっている。
その上で、どうやってそれを実現するのか、どの順番で達成していけば良いのか、誰と組めばそれができるのか、という実現の仕方がわからないことが大半だ。
CXデザインされたものを、どのテクノロジー/ソリューションで実現していくか。
この領域は、テクノロジーやデータのことを理解し、一度は自分で回して、しくみを理解していないとできない。
と、ここ最近、大型のCX案件に携わり、理解したことだった。
多くの企業の中で、CXほにゃらら的な組織ができるのはいいことだ。
それをチームで成し遂げるためなので。
ただ、CXプランナーと名乗る人がいたら、そんなのは嘘だし、俺なら疑ってしまう。(すでに名乗っている人が、ちらほらいるんだけど…)