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デジタルクローンで真の予兆マーケティングへ

ビデオリサーチの発表したデジタルクローンのアンケートシステムの実証実験、興味深い。

 

デジタルクローンでは、個々のモニターの思考や行動を再現し、仮想の調査回答者に対して調査を行うもの。

 

つまり、ニッチな商品やサービスを使っている人や、なかなか数の多くない思考を持っている人への調査の代替となる。

 

調査員によるアンケートベースで行ってきたものをリサーチ1.0、ネットを利用して調査してきたものをリサーチ2.0、ログ解析ベースで行ってきたものをリサーチ3.0、そして、デジタルクローンのように、新しいAIなどの技術を駆使することで、リサーチデータを生成して解析したものをリサーチ4.0と呼ぶ。

 

そうか、もう調査ですら、生活者を探して調査しなくても、対象者の価値観をデジタルクローンとして再現することで、その人がどのような解答するかを推測できるようになるのか。

 

サイバーエージェントが行っている、タレントや著名人の分身を3DCGデータや動き方の特徴で再現するデジタルツインと近しいところがある。

 

モデルの冨永愛を活用したデジタルツインのバーチャルファッションショーや映像への出演を公開しているが、生のタレントの起用では難しい膨大なシーンの撮影やアクロバティックな動きもデジタル上で作ることができる。

 

タレントじゃなくても、バーチャルヒューマン化すれば、タレントだったらNGがでるポーズやアクションも反映しやすい。

 

調査も、クリエーティブも、デジタルで人を再現して、効率化や表現の幅を持たせている。

 

これ、調査の延長で、コミュニケーション施策の効果を事前に測ることができたら、と考えるとわくわくする。

 

狙いたいターゲット群をデジタルクローンで再現し、そこにどのメッセージをどこで、どのように実施すれば、心理指標や購買などの態度指標に影響を与えるかがわかるのでは。

 

そこまでにたどり着くまで、大量の学習データがいると思うけど、これだけスピードの速いデジタル時代、数年後はそれが実現されて、施策を行う前に、売れるか売れないか、ヒットするかしないかまでわかりそうだ。

 

最近、「予兆ターゲティング」がホットだけど、ターゲティングどころか、マーケティングとしても予兆が実現できる。

 

広告業界も動きが本当に早いので、0次分析するスキルとして必須となるのだろうか、、だんだん着いていけなくなりそう~

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

三児のパパ

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