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マスプロダクトをあえて選ばない、アンチマス Anti-massなモノの選び方

アスクルとYahoo!が共同出資するLOHACOでは、大手メーカー36社と組んで、ネット通販向けの商品をリデザインして販売している。

味の素、伊藤園、UCC、キリンなどは飲料のパッケージを、花王やユニリーバはトイレタリー商品のパッケージデザインを変えて販売。

ECサイトであれば、商品紹介はサイト内で詳細に伝えれば良く、パッケージで細かくアレコレ伝える必要がない、という理由からだ。

もともと、これら商品は、店頭で売られており、見慣れた商品のため、詳しい説明もいらないというのもある。

こうしたマスプロダクトについて、見栄えをかえる、というシンプルな方法も結構効果的なのかもしれない。

最近の20-30代において、アンチマス、という考えがあるのではないか。

アンチマス、つまり、大手のロングセラー商品、みんなが使っているマスプロダクトについて、あえてそのマスを嫌う、という思考だ。

みんなと一緒では、何も考えていないと思われてしまう。

みんなと違うもの、アンチマスなモノ選びこそ、毎日の生活を丁寧に生きているように感じられる。

大事なのは、しっかり考えている「ように見える」、丁寧に生きている「ふうに見える」ということ。

人間そんなに賢くないし、急激に変わらない。

いきなりIQを上げて、なんでもしっかり考えて理解しているわけではない。

考えているように見えること、丁寧に生きているように感じることが大事なのだ。

チープカシオをあえて選ぶ、ボタニストを選ぶ、というように、アンチマスの思考でモノ選びが変わってきている。

アンチマスも、みんなが時代の流れで飛びつき出していると、いつかはマスに変わっていく。

つまり、長く続く選ばれ方ではない。

アンチマスを入り口に、今はモノが売れるが、振り子の世の中。

数年後には、色々あるから、やっぱりマスがいいよね、とマス原点回帰も起こるだろう。

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千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
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