日本のペット関連市場は1兆5000億円。
2010年に1.3兆円だったが、毎年微増し続け、2016年には1.5兆円に成長。
日本人が飼っているペットでは、犬と猫が最も多く、その次に金魚、メダカ、カメと続く。
主要ペットの犬は、2011年に1.1千万頭から2015年に987万頭に減少している。
猫は2011年に960万頭から2015年に987万頭と横ばい。
つまり、一頭あたりにかけるお金が伸びていることを意味している。
アメリカだとペットの市場は602億ドルのため、日本の約4倍。
とても大きな市場であることは間違いない。
ペットが増えている要因はいくつかある。
豊かになった生活や、核家族化、晩婚化に少子化、そして、ペット対応住宅の増加、ペットの小型化などなど。
ペットを飼うことが昔よりも身近になった。
また、ペットも人間と同じく長寿化が進み、犬は2010年の平均寿命は14.36歳、2015年は15.75歳。
猫も2010年に13.87歳から2015年に14.85歳と伸びている。
それに伴い、ペット領域のビジネスが拡大。
ペットの高齢化による、医療、保険市場、またその周辺の見守りやケア関連のサービスが成長。
面白いビジネスだと、月2000円でペットの歯磨き受け放題、というサービスもある。
犬の7割が歯周病と言われているため、そこから来店させ、トリミングもセットで申し込ませることに繋がっているサロンがある。
また、スマート給餌器hachi tamaは結構ハイテク。
オンラインカメラを搭載しており、カメラで室内の様子を見ることができるし、スマホによって遠隔操作で給餌ができる。
また、アプリを通して最適な給餌量、カロリー管理、食欲チェックが行える。
Furboも、留守中のペットを見守るロボットだが、 音声マイクを通して会話できたり、犬が突然吠えた時に、飼い主に通知することができる。
定額とか、遠隔操作とか、ペット以外で見るビジネスがこの業界でも活用されている。
KYON Technologiesは、迷子防止のためのIoT首輪。
首輪のGPS を、スマホで確認できたり、迷子になったら周囲に通知することも可能。
体温や感情まで表示ができる。
Swiftoは、富裕層向け散歩代行サービス。
きちんと審査を合格した散歩人を紹介し、散歩のルートや犬の行動はGPSで随時伝え、散歩中の写真も送付して貰える。
他には、100日返品無料の犬用ベッドCasperも良い。
睡眠機能に優れたマットレスで、犬が満足する寝心地や耐久性を突き止めた商品だ。
100日の間であれば、使用後であっても返品できる。
遠隔でペットのオモチャを動かせるGoBoneも面白い。
外出先からペットを遊んであげられるし、ペットの好きな遊びをAIで学習して、ロボットが遊んでくれるようにもなる。
いまは、ペットは家族の一員と捉えられることも多く、これら便利になったサービスと、その周辺のビジネスにお金を使う人も増えそうだ。