Drink

日本人にウケるフレーバーウォーター

この夏、何本フレーバーウォーターを飲んだか。

いろはすだけでも、温州みかん、もも、レモン、サイダー、トマト、ハスカップが発売されている。

南アルプスの天然水は、朝摘みオレンジや贅沢ヨーグリーナ、スパークリングレモン、やさすいは桃みかん、ヴォルビックはフレンチカシスなど。

そして、個人的に一番好きなのが、アサヒのおいしい水プラスのカルピスの乳酸菌入。

どれも見た目は透明な水。

でも、しっかり味がついている。

この嗜好、今の日本人向きだ。

最近の日本人の傾向として、見た目ナチュラルが好まれやすい。

日本にいると、基本的にあらゆる商品が安全だ。

生活者の目が肥えて、安全であることは当たり前。

メーカーも、安全の上の差別化に力を入れている。

生活が豊かになると、環境に優しいとか、身体に優しいとか、より自然で自分も地球も優しいものを求める人が出てくる。

日本は大震災もあり、よりナチュラル嗜好の人が一気に増えた。

もっと家族の健康を考えたい、もっと未来のためにエコロジーな生活をしたいと。

ただ、日本は基本的に安全であることがベースなので、深くまでゴリゴリしらべる国民性ではない。

お医者さんがいいと言ったら信じるし、大手企業が新技術と言ったらそれを信じる。

具体的にその成分が本当に良いものかなんて調べる人は少ない。

高価格帯の食器用洗剤フロッシュは自然派嗜好の人に好まれているが、どこまで成分が安心かきちんと納得いくまで調べた人は非常に少ないだろう。

同じく、フレーバーウォーターも、見た目は水で透明。

余分なものが少なそうに見える。

いわゆる、見た目ナチュラルだ。

フレーバーウォーターは、カロリーが低そうな顔つきだが、100mlあたり8-25kcal含んでおり、500mlのペットボトルで100kcal以上にもなる。

カルピスや三ツ矢サイダーと同じカロリーだ。

ほぼ普通のジュースといえる。

それでも、見た目ナチュラルは、余計なものを取り入れたくない自然派に棚の前の決定時に大きく後押しをする。

きっと身体に悪そうなものと、見た目悪そうに見えないものだと、中身同じでも後者を選ぶのだろう。

また、この透明なボトルは、非ナチュラル嗜好も動かしやすい。

甘いジュースが好きな大人の男性も少なくない。

僕も甘いジュースは大好きだ。

見た目は透明、中身が甘いフレーバーウォーターは、子どもっぽくなく大人でも積極的に購入しやすい。

恥ずかしくないから職場でも置いて仕事ができる。

お洒落な顔つきをすることで、新しい需要を掘り起こすことにも繋がっただろう。

見た目ナチュラルを否定しているわけでは決してない。

ただ、今の日本人は、見た目ナチュラルが購買に大きく貢献する。

雰囲気でナチュラルな顔つきをすることで、ファッションや食べ物、日用品や、自動車まで、広いジャンルでも効果は得やすいのではないか。

まだしばらくこの嗜好は続くだろう。

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

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