年齢を重ねるに連れてゲームセンターにはいかなくなったが
最近のゲームセンターはテクノロジーの進歩をとても感じる。
10数年前の学生の頃に通っていたゲームセンターとは大きく異なっている。
一つは「ネットワーク化」だ。
昔からあるゲーム機の対面の人と戦うような店内対戦だけではなく、全国対戦が標準装備されている。
格闘ゲーム、レースゲーム、カードゲームも、全国のゲームファンとリアルタイムで戦う事ができる。
ゲーム機の前で全国ランキング入りを目指してスコアアップを目指していた時代から、日本や世界の競合プレーヤーとその場で繋がり戦うことができる時代に変わった。
更に自分の強さに近い人と対戦するという、対戦者のレコメンデーション技術も向上している。
vs機械 から vsリアルのゲームファン という変化によって、ゲームが若干「人」を感じさせるサービスへと変わってきている。
二つ目は「ICカード管理」だ。
ICカードを利用して、ゲームセンターでのセーブを行ったり、過去のゲームの続きができる。
今までは、100円で数分-10数分ゲームを楽しんだ後、終了となる。
しかし、ICカードを使う事で、
完結型だったゲーム が 継続型のゲーム へと変化した。
コンソール型ゲームでは当たり前に行ってきたような、
また明日続きを行う。
レベルを上げてまたチャレンジする、という事が可能になった。
ゲームセンター側からすると、継続型のサービスへとシフトしたことで、他のゲームへシフトしたり、ゲームセンター以外のコンテンツへの浮気を防ぐ事になる。
ICカードによって、継続してお金を落としてくれる仕組みをリアルの場にも持ち込んだのだ。
e-AMUSEMENT passはコナミのゲーム機で利用出来、バナパスポートはバンナムで利用出来るICカード。
カードは、お財布ケータイでも代替できる。
ストⅣのように、そのゲーム専用のカードを提供するところも存在する。
いまはICカードの種類が各メーカーや各ゲームタイトルが出しており乱立している状況だが、今後統廃合されていき、ユーザーにとって便利になるだろう。
ICカードがあれば、ステータス管理やキャラクタのカスタマイズ、マッチング履歴、マイルーム管理など、+αのゲームの楽しみ方を提供できる。
3つ目は「ジェスチャー認識」。
具体的なゲームタイトルで言うと、DanceEvolutionだ。
プレステ2の大ヒットゲームDanceDanceRevolutionが、Microsoftのジェスチャー、音声認識テクノロジーKinectを採用して、人の動きによってゲームを操作出来るようになった。
センサーカメラによって、足の動きだけでなく、手の動きや体の動きまでも精緻に読み取れるようになった。
アイドルやミュージシャンのダンスを、体全体で踊る事ができ、それをゲームの軸とする事ができる。
数年前から小学校でダンス科目が必須になったこともあり、ダンス自体がメジャースポーツになりつつあることも追い風になっているのではないか。
大きなゲームセンターにいくと、DanceEvolutionが入り口付近に置かれており、ゲームを行う人の層と、それを見物する層で人が集まっているのを目にする。
ジャンプしたり、回転したり、上半身の激しい動きなどもゲームの採点ポイントにすることで、
ゲームは遊び という概念から ゲームは本気で楽しむスポーツ に変えてしまった。
他にも、イヤホンを刺して自分の世界で楽しむ音ゲーや、女子小学生を虜にするアイカツ!のようなアーケードゲーム、銀行の預金の仕組みを取り入れているコインバンクなど…面白い仕組みを取り入れたのがゲームセンターには沢山ある。
「繋がる」「連続性」「ゲーム体験の深化」など
いまやゲームセンターは、最新のテクノロジーで溢れており、ワンコインでそれを楽しむことができる。
昔、ゲームをしていたら母親に怒られていたネガティブなイメージから
ゲームは最先端というポジティブなイメージに変わったように感じる。