ここ半年、社内外含め、年齢の高い人、低い人、男女、パパママなど沢山の人をインタビューをしてきたが、
みんな口を揃えて
「とにかく疲れている」
と答える。
疲れていない人を見たことがない。
なんなんだろう、これは。
情報が膨大で、ひとつひとつの行動に、知らぬ間に大きなエネルギーを使っているのだろうか。
ソーシャルメディアで繋がり続ける、Always Onな友人関係に、気を使いすぎているのか。
はたまた、毎年下がり続ける平均世帯年収に、我慢をしながら生活をし、やりくりするために共働きする世帯が増えているためか。
どちらにせよ、生産というよりも、消費している感の強い今の世の中で、そのストレスを取り除こうという消費行動が垣間見られる。
ボタニカルを筆頭に、自然由来の商品やサービスが支持されている。
自然、植物を通じて、癒しを取り入れたいというのは、自分をなくす感覚を、自然による心の中和でリセットしたいという意味なのか。
自分を取り戻したい。
ゼロに戻したい。
だから、人間回帰、原点回帰を求める。
自然によって、磨り減った自分の感覚を取り戻し、また忙しい明日に備えたいという意識が強くなっているのだと思う。
飲料も食料も日用品もボタニカルな世界観が増えているが、ポンと飛んで出てきたブームというよりも、その背景にある、とにかく疲れている今の人たちの拠り所となっているほど、大きな存在なのかもしれない。