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コンテンツの開放が起こす勢い

記憶ってすぐに薄れてしまうので、読んだ雑誌もちょこちょこ書き溜めて備忘録にしていく。

 

宣伝会議4月号より。

 

コンテンツの開放が生活者との絆づくりにうまく活かされている事例が増えてきたなと。

 

日本たばこ産業JTの「みんなの想うたプロジェクト」

 

MONGOL800のキヨサクの楽曲でお馴染みの「想うた」がYouTubeの再生回数が500万回を超えるほど多くの人から親しまれる中、誰もが自由に歌える「うた」にしようと、楽曲を開放

 

レミオロメンの藤巻亮太、Anly、和田唱、山崎まさよしなどアーティストによるアレンジの投稿や、YouTubeやTwitterで生活者がカバーやアレンジ曲を投稿するプロモーション。

 

以前、キリンレモンの楽曲の開放で、BiSHや04 Limited Sazabysなど、多くのアーティストがカバーしたことで、生活者も同じように投稿したことを思い出す。

 

JTの方は、ネットラジオと絡めることで新しさを出している。

 

身近すぎるから伝えられない想いや、恥ずかしくて伝えられない想いなどを届けるために、ラジオが最適だったのだろう。

 

楽曲ってコンテンツとしては本当に強くて、カバー、アレンジといろいろと形を変えて、じわじわと広がっていく。

 

そして、何度も何度もそのコンテンツを繰り返し聴いてもらえる。

 

楽曲で売れんの?と言われがちだけど、ブランディングに寄っているプロモーションであれば相性はいい

 

 

ロッテのバレンタインのせいにして。というプロモーションも若年層にだいぶ話題になっていたけど、解放の仕方がかなり振り切っていて気持ちいい。

 

「バレンタインのせいにして。」のロゴ、CM楽曲、Instagram用ARフィルター、をチョコレシピと共に展開。

 

もう投稿前提でキャンペーン設計している。

 

素材は全部あるから、あとは好きに投稿してと。

 

 

人に会わなくなったコロナ禍で、バレンタインという文化を取り戻すためにポジティブなプロモーションを実施。

 

全部バレンタインのせいだ、というポジティブな言い訳を作ることで、もっと自分らしくバレンタインを楽しもう、とメッセージ。

 

どこまでを企業がリードして、どこまでを生活者が乗っかれるか、その余白を残しつつ、遊べるツールを用意するという、コミュニケーション・シナリオを作ってないとできないプロモーション。

 

SEKAI NO OWARIや、ゆず、Mrs.GREEN APPLEもライブでの撮影を全面解禁しているし、藤井フミヤ、宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、GLAYなど、一部の楽曲では解禁しているのもあるし、「解放」は、今後も色々なところで増えていくキーワード

 

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

三児のパパ

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