advertising

Deconstruction|あたらしい服を、さがそう。

※広告から、その基になったインサイトや企画等を推察するトレーニングDeconstruction(デコンストラクション)です
※下記は、個人的な推察のため正しいかは不明です

□商品・サービス
・宝島社
http://tkj.jp/

■企業・ブランド課題
・ファッション雑誌販売部数トップシェアであり、時代に合った話題性の高い広告を世に出してきた
・ファッション雑誌のリーディングカンパニーとしての使命

■コミュニケーションの目的(何を達成するか)
・企業理念「人と社会を楽しく元気に」の浸透
・ファッション業界を盛り上げるための、社としてのメッセージ提起

■ブランドを取り巻く環境(市場や競合の動き)
・雑誌や新聞の発行部数の減少
・小さくなっていく声の中でも、センセーショナルな話題の提供を毎年行わないといけないプレッシャー

■コミュニケーションターゲット(誰に語りかけるか)
・ファッションを楽しむことを忘れかけている20-30代

■社会・生活者インサイト(トレンド、キザシ、価値観、心が動くスイッチ)
・タレントベッキーのスキャンダルの衝撃と復帰の期待

■カテゴリーインサイト(カテゴリの捉え方、選択基準)
・ファストファッションの浸透で手軽に服が買える環境
・若者を中心にモノを買わない世代の増加

■デバイス・メディア・コンテンツインサイト(接触・探索する情報、入手経路、重視点)
・信頼性の高いメディア=新聞
・企業として姿勢提示は信頼性の高いメディアで露出が適している

■Reason To Believe(信じられる理由・根拠)
・企業の強い意志は世の中に勇気を与えることができる

■機能価値(商品・サービスでもたらされる利便性や利益)
・なし

■情緒価値(商品・サービスを所有・体験することで得られるポジティブな感情)
・一タレントへ勇気を与え、世の中へのポジティブな空気を作る

■アイデア(課題を解決する発想)
・「ファッション業界を盛り上げる」と「ひとりのタレントの復帰を後押しする」という意思を重ねる

■プロポジション(何をメッセージするか、間接的に伝わるメッセージ)
・あたらしい服であたらしいスタートを切ろう

■トーン(どんな語り口・雰囲気で伝えるか)
・誰かを傷つけたり、批判につながるメッセージは避ける
・世の中全体が明るくなるような愛情に満ちたトンマナ

■現状(どう思われているか)
・宝島社は、ファッションに強い会社

■将来像(どう変えたいか)
・宝島社は、人と社会を楽しく元気にする会社、それを雑誌で体現している会社

■キャンペーン名(テーマ、外に出ないことも)
・あたらしい服を、さがそう。

■アウトプットメッセージ(外に出るメッセージ)
・あたらしい服を、さがそう。

■施策
・日本経済新聞 朝刊(全国版)に30段カラー見開き

□結果
・テレビやWEBなど多くのメディアで取り上げられた

ベッキーの2016年の復帰から、2017年は色々な番組でみるようになったのと、NetflixのあいのりのMCなど新しいチャレンジも見られるようになった。

この広告のように誰かを、そして世の中に勇気を与える広告っていいな。

関連記事

  1. 広告で要潤(かなめじゅん)がイジられまくっている
  2. 携帯キャリアCMは複数タレントの道へ
  3. クリエーティブなど、感性の仕事までAIが奪い出した
  4. 0.5秒が勝負 直感買いが進む若者
  5. 共創と競争
  6. DIRT IS GOODのフレーム
  7. シングルからシークエンスへ 変わる動画広告トレンド
  8. 東洋経済の「10年間で残業が大きく減った100社」ランキング、1…

Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

三児のパパ

My Social Media Account

  1. Facebook
  2. Instagram
  3. Twitter
  4. Booklog
  5. RSS

最新記事

PAGE TOP