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UGCが崩壊し、Lead Userを巻き込んだWEBサービスに置き換わる

多くのWEBサービスが出てきては消えていく中、一般生活者だけで成り立つWEBサービス、UGC(User Generated Contents)もそろそろ限界を迎えてきている。

 

ステマ問題からおよその企業がPR表記をしながらタレントに商品を握らせPR活動に勤しんでいるが、生活者の目は肥え、企業の発言と生活者の発言の違いをきちんと見抜いている。

 

どうせ企業が言うことは脚色されているからホームページなんか見に行かない、と定性調査でも聞く発言だし、UGCにおいても、生活者にサンプルを配ったりイベント体験会を行い、企業側が意図した情報を混ぜているということも薄々気付いている。

 

また、生活者はスマホの普及とSNSのインフラ化を通じて、膨大な情報の中から本当に正しい情報なのか、自分にとって有益なのかを見極めるために、「Lead Userによる評価や投稿」を信じる指標にするようになった。

 

Lead Userと言ってもわかりにくいが、NEWSPICKSで言う人気Pickerだ。

記事に対して、教授やコンサルタント、社長やアナリストなど権威のあるUserが評論を付けることで、記事の読み方や捉え方を付加している。

    

 

この形式はYahoo!ニュースでも見られる。

オーサーと呼ばれる、ライターや編集長、ジャーナリストに政治家などの有識者が公式登録されており、記事に対して見解をコメント欄に投稿している。

 

個人的にもYahoo!ニュースで重めのテーマのニュースが上がっているときは、必ずオーサーコメントも合わせて読むようにしている。

ニュース記事だけではわからないような読み解きも得られたり、有識者の持つ独自の情報から深くニュースを理解することができる。

 

 

最近このLead Userのコメントが大事だなと思った記事に、あるバス運転手のニュース記事があった。

 

あるバスの運転手が乱暴な運転をして、乗客である女性が何度も転倒しているのにそのまま発進したり、そのことを運転手に文句をいったら降りるようにバスのドアを数度開閉しながら言われたというニュースだ。

 

普通に記事を読んでいては、最低な運転手だ!どのバス会社だ!と思うが、コメント欄を読むと、もともとこの女性は有名なクレーマーで、ことあるごとにバス運転手にクレームをつけ運転の妨害をしており、その妨害行為を無視したり辞めるように促して降車させたと書かれていた。

 

ニュース記事そのものには嘘はないが、大切な情報が欠けていることで正しく情報が伝わらないことがある。

そのため、Lead Userのような有識者が情報に対する読み解きや視点を与えることで、より正しくニュースを理解することができる。

 

 

また、ニュース以外の生活者が投稿するコンテンツメディアにおいても、Lead Userを混ぜることで、コンテンツの質を上げたり、利用ファンを増やすことに繋げているWEBサービスが増えてきている。

 

C Channelはまさにその典型だ。

 

生活者のみで投稿を促すサービスも作れたかもしれないが、特定の著名人、C Channelではクリッパーと呼ばれるインフルエンサーも一般生活者と同じように投稿することで、クオリティの高さを保持しつつ、サービスに対するファンの獲得にもつなげている。

 

Lead Userの質の高い投稿があることで、一般生活者の投稿クオリティも上がり、全体としてのコンテンツクオリティも底上げされるのだ。

 

ファッションでは、WEARも同じような仕組みを取っている。

 

WEAR内には、吉岡里帆や今井華といったモデルやタレントを公式Userとして、一般生活者と混じってコンテンツを投稿している。

 

コンテンツクオリティを上げることもそうだが、モデルやタレントの私服コーディネートを知ることができるというメリットもあり、多くのファンがこのサービスを使うようになった。

 

 

飲食で言えば、ホリエモンが運営している、TERIYAKIか。

 

テリヤキストと呼ばれる有名料理家や有名店のシェフが公式キュレーターとして登録されており、プロが認める本当に美味しいお店を複数紹介している。

 

公認キュレーターが紹介することで、企業によるステマっぽさも減り、信頼できるコンテンツの提供に繋がる。

 

Lead Userをコンテンツの一部にきちんと取り込んだWEBサービスが増えているが、まだ取り込めていないWEBサービスは同じような仕組みを取り入れた改良を早急に進めていかなくては、これらのように後発のWEBサービスに巻き返しをくらってしまう恐れがある。

 

 

価格コム、アットコスメ、クックパッドにトリップアドバイザーなど、一般生活者で成り立っている大手クチコミサイトは、今後、後発のWEBサービスのターゲットになり得るだろう。

 

数年前までは企業の情報よりも一般生活者の情報が信頼できると言われてきたが、今は一般生活者の情報が多すぎることや、その中に企業の情報も混じってきているため、より信じられるLead UserがWEBサービスやプラットフォームには必須となる。

 

あまりに多すぎる情報の中で、生活者はLead Userを通じた”目利き力を身に着けるという進化”をしているのかもしれない。

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千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
BI・デジタル・ストプラ

 

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