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スマホ写真のフィルタはメイクと同じ感覚

1-2年ほど前から写ルンですなどのインスタントカメラの人気が再燃しているが、カメラ屋もそれに対応したサービスを出すようになっている。

今日、カメラのキタムラがネガフィルムからスマホに写真を送る転送サービスを始めた。

リアルのカメラで撮影したけど、閲覧はスマホで、という行動が増えているためだ。

 

リアルのカメラも、スマホで言うと、「味わいのある写真が撮れるフィルタの一種」なのだろう。

 

いまやスマホのカメラの精度はデジカメ並みに上がって、さらにそれを楽しむためのソフト=アプリも充実してきた。

細かいマニュアル設定ができる有料カメラアプリは沢山出ているし、それを加工するための写真加工アプリなんて山のようにある。

 

美白にしたり、足を伸ばしたり、吹き出物を消す機能だって搭載されている。

最近は、課金すれば顔のシワを一つ消せる、みたいな機能も出てきた。

ニッチなニーズまでビジネス化されており、本当にびっくりする。

 

若年女性は、Instagramに写真を上げる際、複数の写真を撮りその中でベストな写真を選び、そして複数のアプリで写真を加工し、やっと投稿する。

オリジナル写真から相当モリモリに加工してからでないとUPできない。

オリジナル写真をそのままアップするのは、すっぴんを見せている感覚だし、そもそもセンスのない人、という風にも見られてしまうため、加工がデフォルトなのだ。

 

この傾向もスマホならではの特徴と言える。

スマホは複雑な機能を持たそうとすると、アプリの容量が大きくなるので、PCのような複雑なソフトは提供しにくい。

出来る限り機能を絞って、誰でも簡単に、直感的に使えるようなユーザビリティが必要になる。

 

そのために、スマホのアプリは、機能が細分化され、それらの機能が一つひとつのアプリになった。

生活者も一つのアプリ=数個の機能を覚えればよくなり、加工アプリの使い方もどんどん覚えるようになったのだろう。

 

あれもこれもできる写真加工アプリはやはりリテラシーが高い人しか使いこなせないので、スマホ時代には向いていない。

このスマホ写真盛り盛り世代はプリクラ並みに写真を加工して投稿しているので、実際会ってみると全然別人ということがあったりする。

 

過去、若年層調査を行ったとき、事前に伺っていた対象者の写真=SNSの写真と、実際に来られた方の顔が全然別人で驚いたことがある。

彼女たちからすると、フィルタはメイクのようなもので、加工するのが当たり前。

高い化粧品は買えないけど、高度な写真加工技術を有していた。

 

自分の顔写真をどんどんネットに掲載する感覚ってここ最近のことだったりする。

数年前まで、ネットに写真を上げる=危ないという認識が大きかったが、SNSによって、その意識が年々薄れていった。

 

今では、顔写真をアップしているのを見ても全然普通の行為だ。

自分でセキュリティレベルを変えたり、削除や対処ができるスキルを持っていればいいが、若いうちから実名、顔写真投稿が当たり前になるのって本当に怖い世界になってきた。

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
BI・デジタル・ストプラ

 

二児のパパ

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