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ママの偉大さ感動ムービー

自分もパパになり、ママの偉大さを知る。

ママって子どものことをほんとよく理解していて、パパが泣き止ませようと苦戦している中、ピタッと解決してしまうことも少なくない。

子どもが何故泣いているのかわからず手をやいていると、「お水が飲みたいんだよ」とか「アンパンマンが観たいからつけてって言っているんだよ」とか、ろくに話せない子どもの意図をズバズバ当てていき、いや~すごいな~と思ったことも少なくない。

このユーキャンのOne MonthのWEB限定感動ムービー、昨日通勤途中に観てズドンと胸に刺さった。

わかるわー!パパってこんな感じなんだよなぁと、すごい共感。

ユーキャンOne Month

子どもが朝起きて喉が渇いていることがわからず泣かせる、鍵を閉めたいのにわからず泣かせる、歯磨きをさせてもらえず苦労する、など。

そんなときに、ママが書いた「子どもの取扱説明書」。

こうすればうまくいくよ、と丁寧に書かれた説明書をもとに、子どもとの接し方を変えていくと、徐々に子どもが求めていることが見えてきて、パパと子の絆がグッと近づいていく、という話。

最後のカットに出るコピーも素晴らしい。

「良いテキストは、人生を豊かにする。・・・と信じています。」

ただの共感ムービーではなく、ユーキャンの良いテキストを作り続ける信念にきちんと落とし込めており、「なるほどね」と改めて納得。

言いきりではなく「信じています」という少し謙虚さを残しつつ、裏にある強い信念も感じさせるのも凄い。

視点を変えて、ママ目線で描くウーマンビスコのWEB動画も素敵だ。

会社で頑張る女性であり、家では妻であり、母である。

3つの顔を頑張って使い分け、時には泣いたりしながら、毎日を走り続けている。

ウーマンビスコ チアアップムービー

ウーマンビスコの場合、ユーキャンと違って商品特性を出しにくいので、働く女性の味方である、という落とし方をしている。

こういう感動動画、中途半端に短尺で伝えきることは難しい。

15秒のCMで伝えるなんて至難の業だ。

そのため、数分の長尺で制作し、自社のサイトにWEB限定ムービーとして掲載することが多い。

パパママ系の感動動画の設計で注意しないといけないのは、インサイトを絞って描くと、反応するターゲットが限定され、一部の人にはかなり深く刺さるが、その周辺の人には薄く刺さるということになりやすい。

今回のユーキャンのWEB動画も、未就学児のパパにはグッと刺さるが、手離れしているパパには「まぁ昔そんなことあったな」くらいで終わってしまう恐れもある。

だからといって、ターゲットを広くすべてのパパを狙っていくと、最大公約数となるインサイトを見つけることになり、伝えることが抽象的になったり、中途半端なメッセージになってしまう。

狙うターゲットの解像度をどこに設定するかが結構難しい。

YouTubeで「感動 CM」などで検索すると、沢山パパママと子の絆を描いたCMが出てくる。

色々な企業でブランディングよりのメッセージとして制作されているのだろう。

CMでは商品の機能について伝え、WEBではブランディングを伝えるように役割をわけるのもあれば、

カロリーメイトのCMのようにブランディングですべてを統一させてコミュニケーションを行うのもある。

どちらにせよ、感動動画は言の葉に乗せやすいのと、一度その人に刺さったら、かなりブランドラブが上がるコンテンツになるので、もっといろいろと調べていきたい。

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Profile

 

千田 智治
Tomoharu Senda

 

広告会社 勤務
ストプラ・デジタル

 

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